[ギター]トレモロ・アームという誤った呼び方

Guitar

エレキ・ギターの中には「トレモロ・アーム」という器具がついているものがあります(写真の中の棒のようなもの)。トレモロアームは弦をベンドしてピッチを変化させる器具のことですが、実はこのトレモロアームというのは音楽的には誤った呼び方です。

トレモロ・アームという名前は、1954年にそれを初めて自社のギター(ストラトキャスター)に搭載したレオ・フェンダー(フェンダーギターの創設者)によって名付けられたのですが、実はレオ・フェンダーはトレモロとビブラートの概念を取り違えていたようです。

トレモロもビブラートも、どちらも音の周期的変化に関わる効果という点では共通するのですが、トレモロとは音量の変化、ビブラートとは音高(ピッチ)の変化という点が異なります。

トレモロ・ピッキングというテクニックがありますが、これは素早くピッキングを繰り返すということです、アタックを繰り返すことで音量の増減はありますが、音程の変化はありません。

一方でビブラートは、例えばギターの場合、弦を縦方向にベンド(曲げ)たり、横方向に引っ張ったりする等、色々なかけ方がありますが、こちらは音程に関する変化であって、音量の増減による変化ではありません(ギターの場合、音量はただ減衰していきます)。

尚、レオ・フェンダーは「トレモロとビブラートを取り違えた」と前述しましたが、フェンダーの作ったアンプにはvibrato(ビブラート)というエフェクトが搭載されています。しかし、こちらは音量の変化に関わるものですので、本当は逆にトレモロと呼ばれなければならない効果です。

「トレモロアーム」には、他にvibrato bar(ビブラート・バー)、またはwhammy bar(ワーミー・バー)のような呼びかたがありますが、そのような呼び方をするほうが一般的には誤解がないでしょう。

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